生活習慣病を防ぐためにはどんなところに気を付ければ良い?

睡眠不足は生活習慣病に繋がる!?

2020年12月17日 10時28分


現代の日本人は、世界的に見ても、睡眠時間が最も短いと言われています。
一般的に、睡眠は、1日8時間は寝た方が健康に良いとされていますが、日本人は7~7.5時間くらいになっています。
睡眠は、生活習慣病と大きく関わってきますので、十分取らなければならないのです!
 
<睡眠と生活習慣病の関係はホルモンにあった!>
人間には、食欲をコントロールする、「レプチン」と「グレリン」というホルモンがあります。
レプチンは満腹感を感じるホルモンで、グレリンは食欲を増加させるホルモンです。
つまり、通常、食事をして満腹感が得られるのは脂肪細胞がレプチンを分泌しているためで、お腹が空いたと感じるのは、
グレリンが分泌されているためだということになりますね。
これらのホルモンは、睡眠時間によって分泌量が変わります。
睡眠時間が短ければ短いほどレプチンの分泌量が減少してしまい、その反対にグレリンの分泌量が増えてしまうのです。
そのため、睡眠時間が短いと、起きた後に食欲が増してしまい、食べ過ぎたり高カロリーのものを食べたいと思ってしまいます。
睡眠不足が慢性的に続いている人は、このようなホルモンのメカニズムのせいで、糖尿病や心筋梗塞のリスクが高まるため、
睡眠と生活習慣病が大きく関わっているということになるのです。
生活習慣病を予防するためにも、1日8時間以上は寝た方が良いですよ!

 
 ストレスは万病の元!ストレスケアをして生活習慣病を予防しよう!
現代人の日常生活の中で頻繁に使われている、「ストレス」という言葉。
この言葉はもともと、「物体に外部から圧力を加えることで生じる歪み」という、物理学に使われていた言葉です。
そして、後になって、「外部から刺激が加わることで精神的や肉体的に負担がかかり、生体機能に変化が生じること」という、
生物学的な意味でも使われるようになりました。
人間は、職場での問題、人間関係の問題、家庭内の問題、経済的な問題、環境的な問題などでストレスを感じると、
不安や怒り、緊張などの心理的な反応を示したり、血圧上昇、頭痛、疲労感などの身体的反応を示したりします。
これらの心理的な反応や身体的な反応のことを、「ストレス反応」と呼びます。
このストレス反応が、人間の行動をも変え、生活習慣病に繋がるのです。
具体的には、怒りを感じると血圧が上昇し、血圧が生じると高血圧になり、脳卒中や心臓病になるなどが挙げられます。
また、ストレスを感じることで、精神を安定させる「セロトニン」というホルモンの分泌が減少し、ストレス発散のために過食してしまい、
その結果肥満に繋がるという例も、非常に多く見られますね。
しかし、人間は、良いことも悪いこともストレスを感じてしまう生き物なので、ストレスがない人生なんてあり得ません。
生活習慣病を予防するのであれば、まずはストレスの原因を追究し、そのストレスを上手く発散することが重要になってきます。